日本中小企業学会東部部会の第5回オンライン研究報告会は、オンライン会議
システム「Zoom」を利用して開催され、活発な議論が展開されました。
■日時 2020年7月19日(金) 17:00~18:00
■実施方法:Zoomによるオンライン報告
■参加者:22名
■【研究報告】
報告者:品田 雄志(信金中央金庫 地域・中小企業研究所)
テーマ:「新型コロナウイルスの感染拡大による中小企業への影響について」
ホスト・司会:堀 潔(桜美林大学)
報告内容:
信金中央金庫地域・中小企業研究所「全国中小企業景気動向調査」の結果に基づき、新型コロナウイルス感染拡大による中小企業への影響が報告された。同調査は、信用金庫取引先約1.5万社に対して2020年6月に実施されたものである。主な調査結果は、リーマンショック時以上に業況や資金繰りの判断は悪化していること、悪化の程度は従業員規模が小さな企業で特に大きいこと、各種公的支援制度について申請した企業のほとんどが利用できていること、業況が良くても年内の資金繰りに不安な企業も存在していることなどである。さらに、同調査の調査員のコメントに基づき、被害状況、特需(売上増加や寄付など)、新たな取り組みの具体的事例が紹介された。報告後の質疑応答では、東日本大震災後の影響との比較、地域・業種別の影響、中小企業同士の助け合いの状況、コロナ下におけるフェイス・トゥ・フェイスの役割、事業承継への影響などが議論された。