日本中小企業学会東部部会の第3回オンライン研究報告会は、オンライン会議
システム「Zoom」を利用して開催され、活発な議論が展開されました。
■日時 2020年7月15日(水) 17:00~18:00
■実施方法:Zoomによるオンライン報告
■参加者:19名
■【研究報告】
報告者: 藤野 洋(西武文理大学)
テーマ:2010年代の英国の中小企業政策の回顧と日本への含意
ホスト・司会:遠山恭司(立教大学)
報告内容:
1974年の英国ボルトン委員会報告から40年、2012〜2015年にかけて創業促進を軸とした政策展開の起点となる「ヤング報告」と「中小企業、企業家精神、雇用法(SBEEA)」の体系的な紹介、および日本への政策的含意が報告された。EUを先導するような内容で諸施策が矢継ぎ早に実施され、2010年代前半には行政管轄に拘泥されない総合政策(LEPs)の展開が評価できると指摘した。2010年代後半にはベンチャー支援に加えて「既存」中小企業の底上げへ重点が移り、生産性向上施策が課題となったビジネスベーシックプログラムが実施されていると述べられた。ディスカッションでは生産性概念の捉え方、中小企業の現場・実態からの評価、日本の近代化政策・到達点を踏まえた視点からの考察など、多角的な論点で議論が交わされた。
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